「未来について考える」・・・
すると、必ずしも、未来は過去の延長線に存在しないのではないか、
と感じることが多くなった。たとえば、「ブラック・スワン」。
ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim NicholasTaleb)氏が、2006年に刊行した著書だ。
従来、西欧では「白鳥は白い」と考えていた。
だが、豪州大陸の発見によって、世界には「黒い白鳥」も存在していることが分かった。
新しい事実や発見を通じて、過去の既成観念や価値観などが一瞬にして覆される。
不確実性とリスクについて、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。
・予測できないこと。
・非常に強いインパクトをもたらすこと。
・それまで気づかなかったことであるにもかかわらず、
いったん起きてしまうと、それなりの説明がなされ、
あたかも、最初から理解していたかのような気にさせられること。
未来とは、それだけ不確実性とリスクを含んでいるのだろう。
元サン・マイクロシステムズの創業者メンバーであるビル・ジョイ氏は、
少し前(2006年)に、「未来」について語っている。
ムーアの法則は、約40年以上つづいている。また、2020年まで有効だ。
PCの値段は、2020年では約10ドルになるだろう。
また、都市の人口は、今世紀中には約20億から60億まで増える。
ジョイ氏の「未来感」によると、
「技術」「社会」は急速に変化していることが理解される。
さらに、注目される点として、
イノベーションに「保険の考え方」を示唆している点だ。
リスクに価格をつけることで、リスクに対する努力は「Change」する・・・
未来は、必ずしも過去の延長線にあるとは限らない。
敢えて、不確実性やリスクを伴うとも、新しい可能性に挑戦する。
ジョイ氏の最後のメッセージ・・・
「われわれは未来の設計をしなければならない。文明を維持するために・・・」
これから始まる"しなやかな時代"に向けて。。。
2010年5月3日月曜日
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