2009年4月11日土曜日

「Rubyのまつもと氏、ソフトウェアは工業製品ではない」

@ITによると、Rubyの生みの親としてしられるまつもとゆきひろ氏が、InfoQ主催のイベント「QCon Tokyo 2009」(4月9日)の基調講演において、「ソフトウェアとは何であるのか」について語ったという。

まつもと氏によると、

「世界に冠たる日本の製造業のノウハウを適用することで生産性を上げることができるに違いないという発想がありますが、ソフトウェアは工業製品ではない。そうした誤解を正していきたい」

自分も、かつて、アンダーセン・コンサルティングの「Method-1」を使い、ウォーターフォール式のシステム開発、モジュール開発など経験した。当時、いかにすれば、プログラミング品質を保ち、同時に生産性を上げるにはどうしたらいいのか・・・夜遅くまで仲間と酒を交え語りあった・・・

また、ベーシックで開発したバイナリーコードをUNIX上で動かすなど、冒険?! いや、興味ある体験がたくさんできた。確かに、ソフトウェア開発はソースコードを見た瞬間、「驚く」ことがある。まるで「芸術!」「プロフェッショナル」、また、「お化け」「スパゲッティ」「追えない」「追う気になれない」・・・など。だが、欧米式のモジュール開発では、この属人性を排除し、再生産性、維持・保守容易性などを徹底的に最適化してきた。米サン・マイクロシステムズの創業者であるビル・ジョイ氏も、Java開発のベーシック概念として、「ソフトウェア開発の品質向上」に高い関心を持っていたようだ。ビル氏は、社会インフラを支えるには、ソフトウェア・コンポーネントの再利用性、品質は避けて通れない・・・と考えたからだ。まつもと氏が話されるように、ソフトウェア開発そのもの自体はアートを意味していないだろう。だが、人、個人の考え、思い、感情が色濃く反映されると思う。もしかすると、大切なこと・・・それは"エクスペリエンス"・・・

心地よいユーザー・エクスペリエンスを求めて、Prewireブログの旅はつづく。。。


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