かつて、マキャベリは「君主論」を通して、歴史上の様々な君主および君主国を分析し、
君主とはどうあるべきか、権力を獲得し、また保持つづけるには、
どのような徳が必要かなどを論じている。
産業革命以後、政治や企業などで構築された組織では、ピラミッド構造を有している。
ピラミッド構造のもとで、現場で起きるさまざまな「情報」を、
下層から上層へ収集し、最上位である経営者、および経営幹部のもとで意思決定を行う。
ひとたび、経営判断されるならば、その意思は上層から下層へ伝達・実行される。
この経営判断を実施する役割こそが、リーダーの役割である。
相応に、リーダーには、組織を統括する能力と権限が委ねられるだろう。
ところが、次の米国ウォールストリート・ジャーナルのコラムをご覧いただきたい。
「Contrary to the Machiavellian cliché, nice people are more likely to
rise to power. Then something strange happens: Authority atrophies the
very talents that got them there.」
The Power Trip (WSJ)
つまり、マキャベリーの格言に反して、権力という魔物が、人間を変える。
良き人たちが急変するという・・・
権力のわなに対する施策とは何か・・・・米国カリフォルニア大学の心理学者 Dacher Keltner氏は
ひとつの方法として『透明性』こそが、権力パラドックスを乗り越える手段であるという。
「There is no easy cure for the paradox of power. Mr. Keltner argues
that the best treatment is transparency, and that the worst abuses of
power can be prevented when people know they're being monitored. This
suggests that the mere existence of a regulatory watchdog or an active
board of directors can help discourage people from doing bad things.」(WSJ:The Power Trip)
そこで、アタマに浮かんでくるのは・・・スティーブ・ジョブズの伝説の卒業式スピーチだ。
人間は「死」に直面したとき、本当に大切なことに気づくのかもしれない。
大切なこと・・・それは「夢」を持ち続けること・・・
リーダーシップとは・・・自分の「夢」を語り、その「夢」を実現するため周囲を巻き込んでいくこと・・・
2010年8月23日月曜日
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