2010年5月3日月曜日

「未来について考える」・・・

「未来について考える」・・・
すると、必ずしも、未来は過去の延長線に存在しないのではないか、
と感じることが多くなった。たとえば、「ブラック・スワン」。
ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim NicholasTaleb)氏が、2006年に刊行した著書だ。
従来、西欧では「白鳥は白い」と考えていた。
だが、豪州大陸の発見によって、世界には「黒い白鳥」も存在していることが分かった。
新しい事実や発見を通じて、過去の既成観念や価値観などが一瞬にして覆される。

不確実性とリスクについて、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。
・予測できないこと。
・非常に強いインパクトをもたらすこと。
・それまで気づかなかったことであるにもかかわらず、
いったん起きてしまうと、それなりの説明がなされ、
あたかも、最初から理解していたかのような気にさせられること。



未来とは、それだけ不確実性とリスクを含んでいるのだろう。
元サン・マイクロシステムズの創業者メンバーであるビル・ジョイ氏は、
少し前(2006年)に、「未来」について語っている。

ムーアの法則は、約40年以上つづいている。また、2020年まで有効だ。
PCの値段は、2020年では約10ドルになるだろう。
また、都市の人口は、今世紀中には約20億から60億まで増える。



ジョイ氏の「未来感」によると、
「技術」「社会」は急速に変化していることが理解される。
さらに、注目される点として、
イノベーションに「保険の考え方」を示唆している点だ。
リスクに価格をつけることで、リスクに対する努力は「Change」する・・・

未来は、必ずしも過去の延長線にあるとは限らない。
敢えて、不確実性やリスクを伴うとも、新しい可能性に挑戦する。

ジョイ氏の最後のメッセージ・・・

「われわれは未来の設計をしなければならない。文明を維持するために・・・」

これから始まる"しなやかな時代"に向けて。。。

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