皆さん、スティーブン・チュー氏をご存知だろうか?!
同氏は、バラク・オバマ新米大統領の片腕として、エネルギー長官を担当している。
実は、この人選が異例であったらしい。同氏は何と、科学者。
しかも、ノーベル物理学賞を授賞している・・・・
Wikipediaによると、
チュー氏はミズーリ州セントルイス生まれ。1970年にロチェスター大学より学士号を、1976年にカリフォルニア大学バークレー校より博士号を取得した。その後2年間カリフォルニア大学バークレー校にポスドクとして残り、ベル研究所に移籍してノーベル賞を獲得したレーザー冷却の研究を行った。彼は1987年にベル研究所を去ってスタンフォード大学の教授となった。彼は1990年から93年と1999年から2001年に渡って、物理学部の学部長を務めた。そして2004年にローレンス・バークレー国立研究所のディレクターとなった。チューは、物理学、化学、生物学、工学と専門の異なる研究者を同じ研究所で働かせることを目的としたスタンフォード大学のBio-Xプログラムに、他の3人の教授とともに参加した。
チュー氏は代替・再生エネルギー利用の積極的な支持者であるだけでなく、オバマ新大統領が推し進める米国経済復活の鍵を握る人物・・・
チュー氏は、かつて米AT&Tのベル研究所に勤務していた。また、世界でトップレベルの研究者たちが多数、最新のネットワーク技術の研究・開発に取り組んでいた。だが、当時、自分たちが取り組んでいる研究分野に対して、疑問を抱くマネジャーや研究者は少なかったという。その後、ベル研究所は大きな経営課題に直面していく・・・・そこでチュー氏はイノベーションとは何かを肌で学んだようだ・・・・必ずしも、次なる新しいビジネス(イノベーション)は、従来ビジネスの延長線上に存在しているとは限らないことを・・・・
『パラノイアだけが生き残れる・・・』
この言葉は、インテルの創業者の一人であるアンディ・グローブ氏の著書タイトルである。
グローブ氏はかつて次のように述べている。
「.....when it comes to business, I believe in the value of paranoia. Business success contains the seeds of its own destruction. The more successful you are, the more people want a chunk of your business and then another chunk and then another until there is nothing left. I believe that the prime responsibility of a manager is to guard constantly against other people's attacks and to inculcate this guardian attitude in the people under his or her management.....」
グローブ氏によると、"イノベーション"とは破壊を意味している。つまり、自己否定だ。
だから、リーダーシップに大切なこと、それは、
自分で自己否定できるスキルを、また、時として、
自分自身に弾を打ち込む能力を意味していると・・・つまり、自己否定できるか否かが大きな成功の鍵を握る・・・・だから、仲間である社員に、また、現場に耳を傾けなければいけない・・・それこそが、真のリーダーシップを意味しているだろう。
ピーター・ドラッカーによると、マネジメントとは、
以前は、『部下の仕事に対して責任を持つ者』であった。
言い換えると、それはボスだった。また、地位と権力を意味した。
今日、その定義は、『知識の適用と知識の働きかけに責任をもつ者』へと変わった。
つまり、『知識が中心的な資源と見られるようになった』のだ。
現在、土地、労働、資本は制約条件に過ぎない。また、『効果的なマネジメント』、すなわち、知識の知識に対する適用が行われさえすれば、他の資源はいつでも手に入れられる・・・
悲しいかな、18ケ月で知識は陳腐化する。
それが、われわれが生きているネットワーク社会の実情だ。
Ph.Dを取得しても、MBAを取得しても、著名な大学を卒業しても、
18ケ月を過ぎれば知識は陳腐化してしまう。
だから、われわれは常に学習しなければならない。
新しいことについて、仲間とディスカッションしていかなければならない。
なぜならば、情報は毎日、増え続けているから・・・・『情報大爆発時代』
いま、社会は情報大爆発時代に突入している。
そのため、欲しい情報が見つからない。いや、必要な情報に到達できない。
社会が変化すれば、求められる知識も、また、求められるスキルも変化するだろう。
リーダーにとって大切なこと・・・それは自己否定できること、つまり、これまで自分が取り組んできたビジネスや能力を否定できることではないだろうか・・・影響力大きい集団行動において間違っても自分を守ってはいけない・・・・
「リーダーにとって大切なこと・・・それは自己否定できること」....心地よいユーザー・エクスペリエンスを求めて、Prewireブログの旅はつづく…
Chu's Green Energy Agenda (BusinessWeek)
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