2008年1月28日月曜日

「キャズムのムーア氏、ソニーとアップルの違いとは・・・・」

今週、米アップルは、同社のMacworld Expoカンファレンスにおいて、
新しい製品を発表した。ノイズ?! 反響?!、その存在感は絶大であった。
MacBook Air(MBA)、Apple TV Software Upgrade、iPhone Software Upgarde、
Time Capsule、iPod touch Software Upgrade、iTunes Digital Copy(Foxほか)。

*Macworld キーノート: http://stream.qtv.apple.com/events/jan/f27853y2/m_972345688g_650_ref.mov

今回、発表された新製品のひとつにApple TVがある。
新製品といっても、ソフトウェアのアップデートだ。しかも、2週間後に無償で提供される。

アップルは、今回の発表により「Apple TV(ハード) + iTunes(ソフト) + iTunes Store(コンテンツ)」が揃ったことになる。だが、UIEvolutionのCEOである中島聡氏は、「キャズム」を越える必要性を指摘している。

<< 「このApple TVのようなデバイスで映画を見る」という行動が、
<< ごく一部のアーリー・アダプターからマジョリティに移るタイミングがいつくるかどうかが重要だ。

つまり、現在、アップルは家庭からメジャーな動画をアクセスするための「ケイパビリティ」(デバイスで映画見る)を提供したことを意味しており、今後、具体的なお客様キャプチャーに結び付けていかなければならないだろう。

一方、「ソニー」はBlu-rayを推し進めており、ハリウッド・カスタマー(ワーナー・ブラザーズなど)がBlu-rayにシフトしており、ソニーも、アップルの大きな競争相手になる可能性大きい。

しかし、「Crossing the Chasm」(キャズム)を執筆したジェフリー・ムーア氏は、ソニーとアップルの違いについて、なぜ、アップルがより成功しているかに関して次のように指摘している。

アップル・ストアーに行ってみると、展示されている製品は少なく、個々の製品が強いテーマをアピールしている。「When you go into an Apple store, there are relatively few products on display, and each display station has a strong theme」

一方、ソニーでは、製品毎にカテゴライズされ、非常に多数の商品(TV、laptops、Playsations、robotic dogs、noise cancellation)がディスプレイされている。 しかも、説明しているスタッフはアプリケーションではなく、ハード製品に詳しいひとだ。「Displays are grouped by product category, not application, and the staff are all product oriented」

そこで、ムーア氏の施策とは、すべてのステップをバリューチェーンに取り込みながら、テーマを明確にし、ノイズを減らす必要ある「The key is to modify every step in the value chain to amplify signal and reduce noise」

「なぜ、スターバックスにコカコーラ(コーク)を置いてないのか」
「なぜ、WalMartにクーポンが存在していないのか」
「どうして、ビックペンに詰め替え品がないのか」

私見になるけれども、ムーア氏の問いかけに対する回答とは....『ユニークさ』『ソニーらしさ』ではないだろうかと思う。

日本は長期にわたり、国内市場が安定に推移してきた。ところが、一たび世界に目を向けると、その競争の激しさ(スピード、M&A、人財獲得など)に驚きを隠せないだろう。自分を含め、"使い手"である消費者は、きっと、『ユニークさ』を期待しているに違いない。上手く言葉で表現できないかもしれないが、『あえて、ソニーはお客様の"心"を満たすため危険(「Innovation」)に挑戦する。ソニーを信じなさい!』.....

もしかすると、いまのソニーに大切なものは、テクノロジー以上に、利用者である消費者への「ソニーしか提供できないおもてなし」や「ソニーでしか提供できないエクスペリエンス」であるかもしれない......

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