「情報経済が主軸となる新時代の世界経済のもとで、最も苦労する国は日本である」
これは、逝くなったピーター・ドラッカー氏が"日本の次世代"に遺した言葉だ。つまり、これからの日本は情報技術のイノベーションする術を学び、情報経済をリードしなければ激しいグローバル競争の中で生き残る道はないと指摘している。
昨日、「情報技術のイノベーション」に関連するであろうセミナーが都内で開催された。東京大学知の構造化センターが主催する「知の構造化とイノベーション」シンポジウムだ。
同センターでは、自律分散的に創造される膨大な知識を構造化し、新しい知的価値、経済的価値、社会的価値、文化的価値に結びつける「知の構造化」の研究開発を進めている。
冒頭では、東大の小宮山総長からご挨拶頂いた。小宮山先生によると、社会のイノベーションに対する期待が大きい中、情報過多、知識過多により、十分活用されていない情報や知識が多く存在している。 今後、社会は膨大な情報や知識から、有用な知識を抽出し、人による知の創出、活用、価値化をいかに支援するかが大切になりつつあると述べた。
また、海外から専門家を招いた講演も実施された。講師は、デザイン・ファーム IDEO で技術戦略ディレクターをつとめる Dave Blakely氏である。タイトルは、「Fostering a Culture of Innovation」。同氏の説明から、IDEOが進めるイノベーションにおいて、「エキスパートは誰なのか」、また、「カルチャー(企業文化)」が果たす意味大きいことを実感した。さらに、リーダーシップの役割は、われわれが想像している以上に絶大であることも理解できた。
リーダーシップに大切なこと、それは常なる前進だ。勇気、冒険心を持ち、新しい道に挑戦していく・・・彼らをささえるのは「好奇心」、そして「仲間」。「情報経済をリード」するため、日本の新たな取り組みが動き出している。
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