米IBMは2月26日、"次世代エンタープライズ・データセンタ"構築を支援するメインフレームの新製品「IBM System z10」を発表した。今回、同社のエグゼクティブ・バイスプレジデントであるスティーブ・ミルズ氏は「どんなワークロードもトラッキング可能な"Commercial Supercomputer"である」と海外メディアの取材に述べている。
特徴とは、
1. 処理能力の大幅な拡大で過大なコスト負担や電力不足に陥っているデータセンターの負荷を軽減
(1)1台の「IBM System z10」でおよそ1500台のx86サーバに相当:
エネルギー・コストを最大85%、設置面積を最大85%削減し、かつソフトウェア・ライセンス数を最大30分の1以下に統合することが可能に
(2)System zメインフレームで初めてクアッドコアの新型プロセッサーを採用:
「IBM System z10」がデータセンタの混乱を収拾する秩序を実現
(3)常に変動するビジネス環境に対応する“ジャスト・イン・タイム”
2.「IBM System z10」がデータセンタの混乱を収拾する秩序を実現
(1)常に変動するビジネス環境に対応する“ジャスト・イン・タイム”の能力
(2)大規模トランザクションに適したシステム・パフォーマンスの自動管理
今回の発表に際して、米国調査会社 Pund-IT Inc.のアナリスト Charles King氏は、IBMにとっての課題・挑戦とは、メインフレーム新製品によって新規の顧客を獲得できるかどうかだと指摘している。
「The challenge for IBM is to take the mainframe to new customers.....」
果たして、なぜ、IBMはメインフレーム新製品(z10)を世に送り出したのだろうか・・・?!
ガートナー・ジャパンのバイスプレジデントである亦賀忠明氏は、IBM含むグローバル・ベンダーがBusiness ITに関する包括的なビジョンとコンセプトのもとで戦略を見直しつつあるという、同氏は「このことは、サーバは単なるボックスではなく、ITビジョンとシナリオを実現するテクノロジ手段として位置付けられつつあることの現れだ」と。
確かに、今回、IBMは、次世代エンタープライズ・データセンタの重要なコンセプトの1つを「運用中心モデルからビジネス目標主導モデルへ」と定義しているようだ。
つまり、IT(情報技術)は企業のビジネス競争の優位性(差別化、俊敏性など)に大きな影響力を持っている。そして、IT(Information Technokogy)は、BT(Business Technology)へと大きく転換しつつある....
さらに、BT(Business Technology)の最大パフォーマンスを発揮するための人材が注目される....
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