2008年7月5日土曜日

「日本企業にとってクラウド・コンピューティングの直接的なメリットとは何か・・・?!」

本ビデオは、国内で開催された「You've gotta solution!~クラウドコンピューティング・セミナー」と題するセミナーである。個人的に、とても共感覚えたので、ぜひ皆さんと共有したいと思った。



かいつまんでセミナー内容をご紹介する。まず最初に、「クラウドを利用する」ということは、「アウトソース」視点と近い。マネジメントお願いするといった感じだという。

1. 運用負担が減る
2. 資産管理リスクからの回避
3. 業務アプリすべてが雲の向こうに行かない
4. シンクライアント化

国内でも、セキュリティーPC利用が企業で進んでいるが、概して使い手の印象として「遅い」という感じがあるだろう。フラストレーションたまっている・・・

Googleアプリを利用すると、そもそもセキュリティを守ろうと思ってネットワークPCを使わそうとした瞬間、実はクラウド利用を意味している・・・

Salesforce幹部は次のようなことを語っていた。「なぜ、銀行にお金を預けるのに、情報を信頼できるところに預けないのか・・・?!」と。感覚的に、自分のところに置いておきたい企業が多いのではないか。方向性的には、安全面でも、コスト面でも、クラウドに向かっている。社会インフラとして担保できれば一層勢い増すだろう。



企業はクラウド利用することにより、「競争力高まる」、「瞬時にサービス利用できる」、「いつでもサービス停止できる」といったメリット享受できるだろう。
日本はSaaS利用は4.2%、圧倒的に欧米企業より導入進んでいないのが実情だ。

マークアンドリーセン氏は、「プラットフォームの定義」に関して、アプリがつくれるのか否か(HTML、Java scriptあるのか)が目安になると話していた。

例えば、プラットフォームがクラウドに進んでいくと、アプリケーション・ベンダーなどのパートナー・リスクも減少していく。米国のネットワーク状況は、すべてのデータはクラウドに持って行こう 「リンクないデータは価値ない」というポリシーが存在している。日本と異なるカルチャーだ。

一方、日本のネットワーク・カルチャーは、あまりビジネスとして考える雰囲気ないようだ。企業が使った際に、どのようなメリットあるのか啓蒙して行く必要あるだろう。「農耕民族」気質などが影響している可能性ある。ページ・ビューの50%はヤフーが占めている。これが、日本ネットワークの実態である。



プラットフォームに関して、10年前、マイクロソフトに対抗したベンダーは皆、やられてしまった。けれども、日本は、ページビューとバナーで食っていける。しかし、このような環境を壊さないとダメ。グローバル競争に負けてしまう。

Webって、もっとダイナミックなものだろう。日本は進歩していない。日米の温度差は全く異なっている。Web 2.0カンファレンスの内容と国内でやっているサービス内容は全く異なっているのを見ても、その様子を理解することができる。

「メタデータ」は、いま、 RSSやフィードを利用して何処へも移動できる。金融関係の方と話した際に、これって「ATMじゃない?!」と話したら、「ATM自身はお金を持っている・・・」と返事もらった。つまり、「電子マネー」に近いかもしれない。



日本が世界と異なっているのは、単に、ネットワーク(ウエブ)に限定されない。携帯電話も同様だろう。日本の携帯電話を世界では使っていない・・・・。近い将来、小さなケータイのなかでダイナミックなコンテンツが動き始める・・・・すると、日本は・・・・

「ホンモノ」をつくらないとダメ・・・世界では生き残っていけない・・・

話はクラウドのビジネス利用に戻るが、「お金はクラウドに置きたくない」と思うだろう。「ジャパン・クラウド」みたいな考え方も出てくるだろう。個人的には、人事データであっても大丈夫、不向きな利用用途はない印象受ける。ビジネス影響度低いところからスタートしてみるのがよいだろう。

IBMの「ブルー・クラウド」は、アマゾンやGoogleと少し違う。もっとローカル・イメージ強い。



Googleの検索エンジンは、「国策上問題ある」かもしれない。日本の情報すべてが流れている状態・・・・。だが、霞ヶ関に預けるよりもGoogle信頼する利用者もいるかもしれない・・・。

現在、ネットワークの信頼性よりも、アプリケーションの信頼性高めるほうが大切だろう。ネットワークダウンすることが以前と違い極めて少なくなった。

われわれのコンピューティング環境は大きく変化しつつある・・・・

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