いま、まさにビジネスにイノベーションが求められつつある。
なぜならば、企業を取り巻く環境が、
かつて企業が体験したことがないほどに競争が激化しているからだ。
イノベーションという単語は、オーストリアの経済学者であるヨーゼフ・シュンペータが、「経済発展の理論」の中で説明したのが最初になる。
同氏はイノベーションとして5種類のモデルを提示した。
(1)新しい財貨の生産
(2)新しい生産方法の導入
(3)新しい販売先の開拓
(4)新しい仕入先の獲得
(5)新しい組織の実現(独占の形成やその打破)
常に、あらゆるものに対して、新たな価値を創出し、
かつ、継続して変化に対応していく。
この活動そのものがイノベーションであるという。
「The World is Flat」、世界は情報に関して、水平的につながってしまった。
この著書は米WSJ紙のコラムニストである Thomas Friedman氏が執筆したものである。同氏は2年前、都内ホテルにおいてプライベート・カンファレンスを実施した。
いま、時代は「Globalization 3.0」の真っ只中にあるのかもしれない。
このGlobalization 3.0は「The World is Flat」にも紹介されている。
同氏の講演を聴き、印象に残った言葉のひとつに、
『好奇心(Curiosity)を継続することが大きな価値をもたらすだろう』があった。
Friedman氏によれば、これまでの時代は『左脳を重視』する時代であった。
ところが、ネットワークで世界がつながり、フラットになってしまった現在、
参考書や教科書、受験問題を解く能力であるならば、
世界のリソースとマンパワーが活用できる。
しかも、現在、われわれはインターネットを使い、
既存の情報や知識ならば、GoogleやAsk、Yahooなどの検索エンジンを使い、
瞬時に回答を手に入れることができる。
これからの時代は『右脳の時代』に転換されることになるだろう。
右脳は、主に「Innovation」「Imagination」「Invention」「共感・感銘」など、
創造的な能力をつかさどっており、個性や独自性が発揮されるという。
現在、われわれはGoogleや海外メディアなどの有力な情報を活用・駆使することによって、『膨大なゴミ情報の中から、宝石を発掘し、選別された情報を蓄積しながら、
評価・分析ができる』。さらに、『ネットワークの普及によって、
個人が簡単にブログや掲示板で情報発信することも可能』になった。
大前研一氏によると、いままでに想定できなかったほどに、
「センス」「感覚」といったものが重視されていると指摘している。
*大前研一 (次世代は「感覚」「センス」を身に付けた者だけが勝ち残る--日経BP):
http://www.nikkeibp.co.jp/1st/071126_omae3.html
いま、まさに、ビジネスに、企業に、また、個人に対して、
『あなただけのオンリーワン』、『イノベーション』、
『アイデア』が大切になっているのかもしれない・・・?!
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