梅田望夫さんが執筆された『ウェブ進化論』は、日本国内に「インターネット・サーチエンジン」の存在と、また、そこで活躍する「米Google社の未知なる世界」を紹介するうえで多くの人びとを魅了しただろう。そして、いま、そのGoogleの未知なる世界のベールが徐々に明らかになってきた。
これまでは「Google」と言うと、「検索エンジン」「メディア」、そして、同社の「株価推移」などにその関心の中心があった。しかし、ITベンダー関係者の多くは、そのシステムに関心があったのではないかと予想される.....
Googleが注力しているシステムとは、「Cloud Computing」である。
つまり、スーパーコンピュータの超お化けマシンをつくるために、
米BusinessWeekによると、毎年2B USドルくらいの大規模な投資を注入しているという。
下記リンクは、最新のTop500リストだ。
世界のスーパーコンピュータのランキング表である。
ドンガラ教授のベンチマーキング・プログラムを適用した結果について、
そのシステムが保有しているコンピューティング性能を比較評価している。
しかし、このランキング表のなかに、Googleの大規模クラスタ・システムは見当たらない.....
*TOP500 List - November 2007 (1-100): http://www.top500.org/list/2007/11/100
約10年くらい前になるが、パラレル・コンピュータが登場した。
それまでは、浮動小数点計算を専用に処理するための
ベクトル型のプロセッサを用いたプロセッサが主流であった。
当時、アジア(横浜パシフィコ)で初めてスーパーコンピューティング・カンファレンスが開催されていた。
そこで目にしたものは、米シンキングマシンズ社やnCubeといった米国ベンダーの並列コンピュータである。複数のLEDは、あたかも、宇宙ステーションにいるかのような錯覚におちいるかのようであった。
当時、米NASAのエンジニアと話した際に、彼らは必ず、もっとより多くのコンピューティング・パワーを使ってみたいと語っていた。しかし、「コンピューティング = IT投資」であったために、多くのエンジニアは研究時間や環境に大きな制約を必要としていた。
あれから、約10年も経過した......そして、登場したのが「Cloud Computing」......
IBM Blue Cloud
アマゾンドットコム EC2
そこで注目されるのが、米サンのCEOであるシュワルツ氏の発言である。同氏によると、「ムーアの法則」は、GoogleやeBay、Shell、Exxonなどには向いていないという....
「Moore's Law (which claims that computer chip will doulbe the amount of transistors every 18 months, making them either twice as fast or cut their price in half) is unable to provide companies like Google, Ebay, Shell, Exxon and even Sun Microsysystems with the compute power that they need.」
"ネットワークの向こう側"は、大きく変化している可能性ある・・・・?!
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