先週、米Amazon.comが提供しているオンライン・ストレージサービスが停止したというブログやニュースがインターネット上を駆け巡った。
現在、同社は「S3」「EC2」という二つのオンライン・サービスを提供している。S3とは、「Amazon Simple Storage Service」の略で、オンライン・ストレージサービスのこと。また、EC2とは「Amazon Elastic Compute Cloud」を意味している。そして、突然、前者のオンライン・ストレージシステム S3のシステムがダウンした。
本件に関して、Amazon.comは公式アナウンスしている。
「Early this morning, at 3:30am PST, we started seeing elevated levels of authenticated requests from multiple users in one of our locations. While we carefully monitor our overall request volumes and these remained within normal ranges, we had not been monitoring the proportion of authenticated requests. Importantly, these cryptographic requests consume more resources per call than other request types.
Shortly before 4:00am PST, we began to see several other users significantly increase their volume of authenticated calls. The last of these pushed the authentication service over its maximum capacity before we could complete putting new capacity in place. In addition to processing authenticated requests, the authentication service also performs account validation on every request Amazon S3 handles. This caused Amazon S3 to be unable to process any requests in that location, beginning at 4:31am PST. By 6:48am PST, we had moved enough capacity online to resolve the issue......」
これによると、約2時間30分後に復旧したことが理解される(「対応早かった」)。原因とは、ハードウェアの故障ではなく、ユーザー認証を確認するシステムにおいて、予想以上の過負荷をかけられたことが理由のようだ。
あるブログ説明によると、それは一種のDDoS攻撃に似たものであった。Amazonでは、急増したユーザー要求を処理しようと試みたけれども、同社が提供するデータセンタの『1ケ所』において十分なケイパビリティを確保することができなかったという。
米NY Times紙によると、Amazonが発表した最近の四半期業績資料より、既に330,000人を超える
開発者が登録しており、30,000以上のWebサービスを利用開始していると述べている。今回、米NY Timesのアーカイブ・サービス(過去記事アクセスなどの検索サービス)も、S3ダウンのためサービス停止したという。「S3」と連携してサービス利用している企業は、「オンライン・サービス提供」に対する施策を求められることになるだろう。
実は、NY Times記事の最後の部分に、Amazonスポークスマンからのコメントが紹介されている。それによると、Amazon S3が提供している3つのロケーションのうち1ケ所が・・・・すると、同社はすでに世界の3ケ所にオンライン・ストレージサービス拠点を有している・・・・?!
「For one of our services, the Amazon Simple Storage Service, one of our three geographic locations was unreachable for approximately two hours .....」
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